自然地震観測技術

地震観測について

通常の地震観測では、長期間にわたり固定点で観測するのが一般的です。こうした観測では機動性に問題があり急を要する地震観測や柔軟な地震計配置による観測が困難です。

当社では速度型地震計および小型の収録装置を多数所持しているため自由度の高い観測点配置が可能です。これにより長期にわたる連続的な余震や微小地震観測など行うことを可能にしています。

継続的な地震観測

▲ 地震観測の状況(当社摂津倉庫)
写真左側より地震計、データ収録装置及びデータ転送装置
微小地震観測の状況

野外での観測は地震計及びデータ収録装置のみですが、商用電源およびネット環境が使用できる場合には観測データを転送することが可能です。

■ 観測波形記録

下図は、実際の観測波形記録の例になります。

2013年4月13日5時33分に淡路島付近で発生したM6.3の地震の速度波形です。地震計の周期特性を20秒まで伸ばし、0.05~20Hzのバンドパスフィルターをかけてデータを抽出。
(5時33分から3分間)の記録波形になります。

▲ 観測波形記録例(当社摂津倉庫)
※地震計:KVS-300、㈱近計システム社製 固有周期2Hzにて収録
地震観測波形記録の例